ラベルが教えてくれること
冷蔵庫、エアコン、洗濯機、テレビといった家電には、省エネ性能を示すラベルがついています。国によって数字の等級、記号、星の数など示し方は違いますが、どれも同じ働きをするのにどれだけエネルギーを使うかを比べやすくするためのものです。ラベルには等級だけでなく、製品によってひと月または一年に使う電力量、それに伴う二酸化炭素の排出量や目安の電気代といった情報も書かれています。多くの人は大きく書かれた等級だけ見て通り過ぎますが、実際に料金と環境への影響を決めるのは、その下にある小さな数字です。この記事では等級ごとの具体的な基準値ではなく、ラベルを読んで比べる方法に絞ります。
等級は同じ仲間の中での順位
省エネ性能の等級は、同じ種類で近い容量の製品どうしを比べてつける相対的な評価に近いものです。そのため、小さな冷蔵庫の最上位と大きな冷蔵庫の最上位は、同じ等級でも実際に使う電気の量が違うことがあります。また、技術が進むと基準が改められ、基準が厳しくなると、以前は最上位だった製品が新しい基準ではより低い等級になることもあります。中古品や古い製品の等級を、いま店頭にある新製品とそのまま比べると判断がずれるのはこのためです。等級の数字は、同じ時期の同じ仲間の中で比べてこそ意味があります。
ラベルで見る欄
家電を選ぶときは、等級を確かめたあと、以下の欄を順に読んでみてください。特に消費電力量は、単位がひと月か一年かを先に確かめないと、ほかの製品と正しく比べられません。同じ店の中でも、製品によってラベルの形式が少しずつ違うことがあります。
- 省エネ等級: 同じ仲間の中での位置
- 消費電力量: ひと月または一年に使う電力量
- 二酸化炭素の排出量: 使用段階での換算値
- 目安の電気代: ラベルが想定した条件での値
- 容量・大きさ: 比べる相手が同じ仲間かを確認
自分の使用時間で計算し直す
ラベルの消費電力量と目安の電気代は、決められた試験条件と平均的な使用時間を想定して計算した値です。冷蔵庫のようにいつも動いている機器はラベルの値と実際が比較的近いものの、エアコンやテレビのように使う時間が家庭ごとに大きく違う機器では差が大きくなります。一日に実際に何時間使うかをおおよそ決め、ラベルが想定した時間と比べて、その割合だけ増やしたり減らしたりしてみましょう。そうして出した電力量を電気料金の計算機に入れると、わが家の場合の差が見えてきます。段階料金の料金プランなら、同じ電力量でも他の機器と合わせた総使用量によって料金の差が変わる点も覚えておきましょう。
容量が大きいと等級がよくても多く使う
よくある落とし穴は、大容量で等級のよい製品が、小容量で等級の低い製品より必ず電気を使わないと考えることです。等級は容量あたりの効率なので、必要よりずっと大きな製品を買うと、効率がよくても全体の使用量は多くなることがあります。テレビは画面が大きいほど、冷蔵庫は容量が大きいほど使う電気が増えるのが普通です。そのため、順番としてはまずわが家に必要な大きさを決め、その大きさの中で効率のよい製品を選びます。大きくしたいなら、消費電力量の欄を並べて、実際にどれだけ増えるのかを数字で確かめましょう。
購入価格と使う間の費用をあわせて考える
省エネ性能の高い製品は値段が高いことが多いものです。価格の差を電気代の節約で埋めるまでにかかる時間は、使用時間と料金プランによって大きく変わり、使う時間の短い機器では差を埋めきれないこともあります。反対に、冷蔵庫のように毎日長く使う機器は、効率の差が長く積み重なります。国や自治体が省エネ家電の購入を支援する制度を設けることもありますが、対象と条件は時期によって変わるので、買う前に公式案内を確認してください。正常に動いている家電を効率だけを見て買い替えるのは、作るのにかかる資源まで考えると、いつも得とは限りません。
よくある誤解
省エネ性能の等級をめぐる誤解の多くは、等級の数字一つに意味を持たせすぎることから生まれます。ラベルは判断を助ける出発点にすぎず、実際の使用量は大きさと使い方で決まります。
- 最上位の等級なら大きさに関係なく電気をあまり使わない
- 数年前の最上位といまの最上位は同じだ
- ラベルの目安の電気代がわが家の料金と同じだ
- 効率がよければすぐ買い替えるのが得だ
確認する場所と使い方
同じ型番の正確なラベル情報は製品の詳細ページや取扱説明書にあり、省エネ表示の制度を運営する公的機関のサイトで型番から調べられることもあります。ネットで買うときは、販売画面の要約ではなくラベルの画像そのものを確かめる方が正確です。買ったあとも、ラベルの情報は役に立ちます。実際の検針票の使用量と比べれば使い方を見直せますし、待機中の消費は待機電力の記事の方法で別に確かめられます。
🌍 検索エンジンでさらに調べる
ボタンを押すと、そのエンジンでこのキーワードを検索します